!Warning!


ほんのちょっとした微エロですが、(ベルカのフリした)キリコ×リンナな感じになってます。
そんなのヤだ!な方はそっとお引き返し下さい。お願いします。
ついでに、先に「心の狭間」読んでないと訳分かんないと思います。

「心の狭間」ボツネタ


『リンナ、おまえが好きだよ』
囁かれる甘い言葉に、思考を全て投げ出してしまいたくなる。
本当なら聞けるはずもない言葉。
どれほど願っても、叶うはずのない想い。
それが今、緩やかな声で叶えられている。

ああ、今自分は夢を見ているのだろうか。
愛しい人が自分を求めてくれる、幸せな夢を。

布擦れの音が微かに耳に届く。
次いで、肌に触れた外気に僅かに身体が震えた。

『早く、おまえに会いたいんだ。こうして……触れ合いたいんだよ』
ゆっくりと、胸元に何かが這う感触がする。
リンナの体温より少し冷たい……指。
「殿……下……」
『リンナ……熱いな、まだ、熱があるんだな』
そっと這わされる指に、知らず息が上がる。
「っ……は……」
吐く息には熱が篭り、何も考えられなくなる。
『おまえにも、俺に触れてほしいんだ。こうやって……』
視界が塞がれている分、僅かに残った意識は声と感触だけに侵されていく。

ぴちゃり、と濡れた音が響くと同時にリンナから引き攣れたような、音にはならない声が漏れる。
胸の突起に舌を這わされているのだと認識することすらままならず、ただ強い刺激に身体が跳ねた。
途端、激しい痛みが全身を走る。
「うあっ……!」
『ああ、ごめんな、ケガが痛むんだな……』
気付いたように、指と舌がリンナの上から離れていく。

荒れた熱い呼吸とは裏腹に、濡れた肌に空気が冷たく感じたが、寒さを覚えたのは果たしてそれだけのせいだっただろうか。
しばらくじっとしていると、ようやく痛みが治まってくる。
一度は離れた手が、リンナの頬を優しく撫でる。
『リンナ……俺は、おまえがいればいいんだ。おまえと抱き合ってぬくもりを感じられたら、それだけでいい』
そこで初めて小さな違和感を覚えたのは、痛みで意識が幾分はっきりしかけていたからなのかもしれない。
説明できるほど確かなものではなかった。
けれど、『何か』が違う気がした。





ここまで書いて、「いやいやいや待て待て待て、これはリンベルサイトにアップするものじゃないだろ!」と思い直しました。
いくらヌルいっつっても、キリ×リンはどうだろうって。
いえ、書いてる本人は力いっぱいノリノリだったんですけどね!
キリコなら、これくらいのことはそれはそれは楽しそうにやってのけてくれるよねって!
ちなみに、セリフは『キリコが演じるベルカ』を意識してみたんですが途中で訳が分からなくなった……。

2010年7月6日UP
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