後書き


ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございます!
『ヒトリ・フタリ』……いかがでしたでしょうか。
文章力の無さはひとまず置いといて(←置くな)、私としてはかなり気合と時間をかけたお話です。
何しろ、これを書き始めたのは2000年12月23日。今、この後書きを書いてるのが2001年2月25日。
……かかりすぎだって。一時、執筆を中断し、『思春期』や捧げ物の『境界線』、トークなどを書いてたので、
実際にかかった時間はもう少し少ないですが……。

この作品は、私が初めて『小説』というものに挑戦した、記念すべき作品です。
少しでも気に入っていただけたなら、物凄く嬉しいです。
自分で書いてみて、小説をたくさん書いてらっしゃる方って凄いんだなと痛感しました。
多分、こんな長編はもう書けないかもしれません。……発想力が貧困なので。
この小説も、一体何度書き直した事か。1P目だけでも5〜6回は書き直してます。
1P目を書いた時には、記憶喪失の事すら考えてなかったし(オイ)

ちなみにこの小説を書いている間、BGMはひたすら西脇唯でした。
『ヒトリ・フタリ』エンディングテーマ(笑)は『「二人」に帰ろう』
でも、この曲のイメージなんですよ、この小説。特にラストは。
その他、かけてた曲は『見つめずにはいられない』『クレッシェンド』『今年最初の雪の夜』など。
延々とこれらの曲をリピートさせながら書いておりました。
これらは全て、ベストアルバム『yui』に収められています。
このベストアルバムのブックレットには、最初に詩が1篇ついてるんですが、それがまた三空なんですよ!
この詩全部載っけたいくらいなんですが、さすがにそれはヤバかろうと思うので、何度か出てくる1行だけ引用。
 『いてくれて、ありがとう』
この他にも、1曲に1つずつ1〜5行ほどの詩がついてます。すっごい素敵な詩。
このCDを手に取った自分に『よくやった!』と言ってやりたいほどに(笑)
もちろん、曲も最高に素敵ですよ。買って良かったと本気で思ったアルバム。

……話が逸れました。
この小説の中の伝承はありがちですが、必死に考えたので矛盾点などは……つつかないで下さい……。
実は『200年前の真実』の少年視点の話も考えてはいたのですが、それを書くとまたページが増えるので
仕方なくカットしました。……本筋とは全く関係ないし。ごめんね、少年。
それと、作中に出てきた『封縛施符』だの禁じられた呪術だのは、皆様お察しの通り、全部私のツクリです。
信じないで下さいねv(←誰もハナから信じてないし)

それぞれの心の動きを中心に書こうと思ったものの、あえなく玉砕。
特に、三蔵はともかく悟空を書くのがあんなに難しいとは、正直思いませんでした。
記憶喪失のせいもありますが、油断すると何も喋らなくなってしまう事がしばしば。
そんなの悟空じゃない!って分かってるのに……。明らかな私の力量不足です。
悟浄と八戒の扱いもかなり悪かったし……。というより、出番そのものがないという。
悟浄のセリフの幾つかは、私の執筆中の心の呟きだったりします。
いつの間にか三蔵視点が中心になってしまう辺りに、私情が思いきり入ってしまってます。

最終ページの三蔵と悟空のやりとり(ハリセン)は、原作6巻とかぶってしまい、かなり反省。
書き直そうかとも思ったんですが、他に思い付かない……。(←想像力ナシ)
人魚が三蔵を……というのは、書いてる流れでそんな感じになりました。
これが人魚の感情なのか、悟空から流れ込んだ感情なのかは、私にも分かりません。
当事者達にも分かる事はないでしょう。分からなくていいと思いますし。
それはともかく、読み返すと文章の稚拙さが目立ちますが、これも経験。
頑張って精進します。ので、見捨てないでやって下さいませ。

相当力込めた話ですので、感想とか頂ければ泣いて喜びます。





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