恋心



夕暮れの中、寺院に帰り着いた悟空はその足で三蔵の執務室へ向かった。
早く三蔵の元へ行きたい気持ちが自然と悟空を駆け足にさせるが、それでも建物に入る前にちゃんと靴の泥を落とす事を忘れないのは三蔵の教育の成果だろう。
何しろ泥だらけのまま入ると、もれなく三蔵のハリセンでしばかれるのである。
帰ると真っ先に外で泥を落とすクセがつくまでに、一体何回ハリセンが振り下ろされたのかは正直数えていない。
悟空としてもちゃんと理解はしているし、自分の部屋に戻る時などは忘れないのだが、三蔵の執務室に直行する時だけ気持ちが急いているせいか忘れてしまうのだ。
それでも最近は三蔵に迷惑をかけたくないという思いがより強くなったからか、出来る限りそういった事にも気を配るようになった。
その事で三蔵は誉めたりはしないけれど、たまに頭をポンポンと優しく叩いてくれる事が嬉しかった。

そんな事を思い出しながら駆けていると、三蔵の執務室の扉が見えた。
駆けてきた勢いのまま、扉を大きく開く。
「三蔵、ただいま!」
部屋の中に入ると、三蔵は書類を置いてため息をついた。
「うるせえ。たまには静かに帰ってこれねえのか、お前は」
「いいじゃん、別に。なあなあ、そんな事よりさ、三蔵に訊きたい事があるんだ」
言いながら、悟空は執務机に上半身を乗り出す。
「何だ」
書類に落としかけていた視線を再び上げてくれた三蔵が嬉しくて、自然と笑顔になる。
「……気持ち悪ぃ」
「何だよ、それー!」
「いいから、訊きたい事とやらをさっさと言え」
そう返され、悟空は本題を思い出す。

「あのさぁ、三蔵はさ、『初恋』ってした事ある?」
「…………は?」
三蔵らしくないポカンとした表情の後、これまたらしくない間抜けな返事が返される。
「だから、『初恋』ってした事ある?」
もう一度重ねて問うと、今度は三蔵の眉が思い切り寄せられた。
「いきなり何をワケの分かんねえ事言ってやがる」
「そんなにワケ分かんねえ?」
「分からんな」
言い切った三蔵に、悟空はこれ以上どう訊いたらいいのかと困って首を傾げる。

「……また誰かに何か吹き込まれやがったか」
「吹き込まれたわけじゃねえけど……」
「じゃあ、どういうワケだ」
「街で仲良くなったヤツらと話してたらさ、誰それが好きだとかそういう話になって」
街での会話を思い出しながら、悟空は続ける。
「で、俺が『恋』とかした事ないって言ったら、『16にもなって初恋もまだなんておかしい』って言われて……」
「で、俺はどうかと訊いてみたわけか」
「うん。三蔵はどうなのかなって思ったんだ」
素直に話すと、三蔵は呆れたような表情で椅子の背に凭れかかる。

「……バカ猿。いいか、そんなモンは人それぞれだ。
 早いからいいってもんでもねえし、遅いからっておかしいもんでもねえ」
「そうなのか?」
「当たり前だ。大体、やろうとして出来るモンでもねえよ」
「ふうん……。それで、三蔵はどうだったんだよ? 『初恋』ってしたの?」
「……どうでもいいだろうが」
不意に視線を逸らしてバツの悪そうな顔をした三蔵に、悟空は気になって食い下がってみる。
「いいじゃん、教えてくれたって」
「やかましい! 仕事が進まねえから、さっさと部屋に戻ってろ!」
突如出現したハリセン攻撃を受け、悟空は第2打を食らう前にと慌てて執務室を出た。



私室に戻る廊下を歩きながら、悟空はぶつぶつと不平を漏らす。
「すーぐハリセンでぶっ叩くんだからなぁ。ちょっと訊いてみただけなのに」
そして、先程の事を思い出す。
「『初恋』をしたのか」という質問をはぐらかしたのは、おそらく「した事がある」からなのだろう。
三蔵の性格なら、初恋の経験がなければキッパリ「ない」と言い捨てるに違いない。
三蔵の初恋の相手。三蔵がかつて『恋』をした人。
悟空の知らない誰かなのだろうその人物の事を考えてみると、胸の奥で何かがチリ、と焦げるような感覚がした。
「……何だろ?」
ふと立ち止まり、胸の辺りを押さえてみる。
しかし、微かに感じたその感覚は、すぐに分からなくなってしまった。

その感覚の正体も分からぬまま、悟空は自室の寝台の上に転がる。
三蔵は『初恋』に早いも遅いもないと言った。
それはきっと、正しいのだろうと思う。
けれど、街で初恋の人の事を懐かしそうに、そして幸せそうに話していたその人の表情が浮かぶ。
大切な思い出なのだと言っていた。
自分の中の大切な大切な宝物なのだと。
そんな宝物を胸の奥に持っている自分が誇らしい、と、そう言っていた。
そして、そう話すその人は眩しいくらいにキラキラと輝いていた気がする。

それを見た時、ほんの少し、羨ましいと思った。
そんなに眩しい笑顔を浮かべるくらい大切な宝物を持っている、その人が。
悟空は、そんな気持ちを知らない。
そんな風に大事に抱えられる宝物を、悟空は手にした事がない。
ひょっとしたらずっと昔は持っていたかもしれないけれど、それもどこかに落としてきてしまった。

『恋』という気持ちがどういうものなのか、悟空にはよく分からない。
三蔵はそういった事を教えてくれるタイプではないし、街で話を聞いていてもあまり理解できなかった。
多分、頭で考えるものじゃないのだろうという事くらいは分かるが、それならどうすれば手に入れられるのか分からない。
きっと、恋情なんて無理に手に入れる必要はないのだろう。
けれど、悟空はそれが欲しかった。知りたかった。
何故かなんて分からない。
ただ、ふと思ったのだ。
『恋』をすれば、それだけ大切な宝物を手に入れれば……時折感じる孤独感が消えてくれるんじゃないか、と。
普段は気にならないけれど、たまにどうしようもなく自分が独りだと思う事がある。
三蔵は傍にいてくれるし、街に行けばたくさんの人が優しくしてくれる。
その事はたまらなく嬉しいのに、それでも何かの拍子に隔たりを感じる事が少なくない。
それは、悟空だけが勝手に感じている距離なのかもしれない。
だけど、その距離が悟空は怖かった。
悟空が知らないその感情を手に入れれば、その距離を埋められるんじゃないか……そう思ったのだ。






あれ以来、悟空は何度も街に下りて色々な人に『初恋』の話を聞いてみた。
話は人によって様々で、優しい話や楽しい話もあれば悲しい話、辛い話もあった。
それでも皆、最後は穏やかな顔で笑っていた。

「なあ、悟空」
声をかけられて振り向くと、そこに立っていたのはこの街で出来た友人の1人だった。
少年は悟空より少し背が高く、黒い短髪と人懐っこい表情がやんちゃな印象を与える。
「お前、この頃やたら『初恋』の話を聞き回ってんだって?」
「あー……、うん」
「それって、やっぱりこの間の話が原因か?」
「それだけじゃねえけど……」
あの話は悟空が考える事になったきっかけであって、全てではない。
「ふうん……、なあ、俺も教えてやろうか」
「え? 何を?」
「だから、『初恋』ってヤツ」
突然の申し出に、悟空はキョトンと目を丸くする。
「『初恋』って……お前の?」
「そう」
悪戯っぽく笑う少年を、悟空はしげしげと見つめる。
「お前でも『初恋』なんてするんだ……」
「……殴っていいか?」
笑顔のまま片手を握り込んだのを見て、悟空は慌てて首をブンブンと振る。

そんな悟空の様子に笑った少年は、悟空の手を引いて歩き出す。
「いつまでも道の真ん中で立ち止まってんのも迷惑だろ。こっち来いよ」
悟空の返事を聞かないままズンズンと歩いていく少年に、悟空は何となくついていった。
この少年に強引なところがあるのは知っていたし、そういうところも悟空としては嫌いではなかったからだ。

少し奥まった場所に入ったところで、少年は悟空の手を放して近くの塀に凭れながら地面に座り込んだ。
悟空がその隣に座ると、少年は持っていた荷物の中からリンゴを取り出しその1つを悟空に渡した。
「サンキュ」
「いや。でもま、1個じゃお前の底なし胃袋は全然足りねえだろうけどな」
「何だよー! 俺だって、いつでもどこでも腹空かしてるわけじゃ……」
「ないのか?」
「……ある」
「だろー」
面白そうに笑う少年を見て、悟空も最初は憮然としていたが、次第に一緒になって笑い出す。

ひとしきり笑った後、悟空はリンゴをかじりながら少年に視線を向ける。
「そういや、さっき言ってた『初恋』の話ってのは?」
「ああ。つっても、ほんの3ヶ月前くらいだけどな」
「え。じゃあ、やっぱり別に俺が16で『初恋』まだでもおかしくないんじゃん……」
「おかしいって言ったのは俺じゃねえもん」
あっけらかんと言う少年を、悟空は呆れたように見る。

しかし、その事よりも少年の『初恋』とやらが気になって、悟空は話をそちらに戻してみた。
「それはいいけど、お前の『初恋』ってどんなヤツだったんだよ?」
悟空がそう尋ねると、前を向いていた少年が悟空の方を見た。
その表情からは笑顔が消えており、真剣とも言える顔をしていた。
「な、何だよ。訊いちゃダメだったのか?」
まるで睨むかのようにじっと視線を据えられて、悟空は僅かに居心地の悪さを感じて身じろぐ。

数瞬の沈黙の後、少年の口が開かれた。
「お前だよ」
ポツリと告げられた言葉を、悟空は上手く理解できずに目を瞬かせた。
「え?」
「……だから、俺の『初恋』はお前なの」
言われた事を意味を理解するまでに、たっぷり10秒。
そして、理解出来た瞬間、悟空はすっかり混乱してしまった。

「え、え、え? な、何で?」
オロオロとしながら首を傾げる悟空に、少年はため息をつく。
「そんなの俺が訊きたいくらいだって……。俺、女の子が好きなつもりだったんだけどなぁ……」
「お、俺、女の子じゃないぞ?」
「んな事、分かってるって。でも、好きになっちまったもんは仕方ねえだろ?」
困ったように言う少年に、悟空も困ったような表情で返す事しか出来ない。

少年は頭をガシガシと掻くと、パッと顔を上げて悟空の両肩を掴んだ。
「そういう事だから。お前も、『初恋』の相手に俺を選んでみねえ?」
そういう事とはどういう事なのかと、そんなツッコミすら入れる余裕もなく、悟空はただ呆然としていた。
けれど、軽く聞こえるセリフとは裏腹に真摯な目で見つめてくる少年に対して、いい加減な返答は出来ないという事だけは分かる。
どう答えたらいいのかと考え出した時、突然の声がその場の空気を裂いた。


「悟空」


違う方向から呼ばれ、悟空は勢い良くそちらに振り向いた。
「さ、三蔵!」
こんなところにいるはずのない人の登場に、悟空は心底驚いた。
三蔵は寺院で執務中のはずだし、街に下りる用事があったとしてもこんな何もない場所には来るはずがない。
「三蔵、何でここに?」
尋ねてみると、三蔵の眉が不機嫌そうに少し寄せられる。
「何だ、来られちゃ困るのか」
「そうじゃないよ! そうじゃなくて、仕事中だと思ってたから不思議で……」
「煙草が切れたから買いに来ただけだ。……そんな事より」
三蔵の視線が悟空の隣に座る少年に向いたかと思うと、その目付きが鋭くなった気がした。
少年の方に視線を向けると、こちらもまた少々気圧されながらも睨み返すように三蔵に視線を返している。
確かこの2人は初対面のはずなのに、どうして睨み合っているのだろう。
そんな疑問が悟空の頭を過るが、この険悪な空気をこれ以上放っておくわけにもいかない。

「あ、三蔵。こいつ、俺の友達なんだ」
ひょっとしたら見慣れない相手だから警戒しているのかもしれない、と思い、悟空は彼が自分の友人なのだと紹介して三蔵の警戒を解こうとした。
しかし、警戒は解かれるどころか、ますます空気が悪くなっていくように感じる。
うろたえながらも、とにかくこの場は2人を離れさせた方がいいと考えた悟空はすぐさま立ち上がった。
「ごめん、俺、今日は帰るよ。また今度な!」
少年に向かって片手を顔の前で申し訳ないという風に立てると、悟空は三蔵へと駆け寄った。
まだ返事をしていない状態で帰るのは気が引けたが、どのみちこの状況では返事どころではない。
振り返ると、少年も立ち上がっているところだった。
視線が合うと、少年は軽く手を上げた。
「ああ、また……な」
「また」という部分を強調するように言い、少年は笑った。
その時、少年の視線がちらりと三蔵に向けられたように見えたのは、悟空の気のせいだったのだろうか。





寺院に帰る道すがら、三蔵は一言も喋らなかった。
悟空も何度か話しかけようとしたのだが、三蔵の常よりも更に不機嫌そうな表情を見るとそれも出来ないまま無言で歩き続けるしかなかった。





寺院に戻っても、気まずい空気は変わらなかった。
夕食を済ませた後の私室で、悟空は思い切って訊いてみた。
「……なあ、三蔵。何怒ってるんだよ? 俺、また何かした?」
「別に怒ってなんかねえよ」
視線も合わせずに言い放たれた言葉を信じろという方が無理な話だ。
「怒ってるじゃん……。言ってくれなきゃ、俺、分かんねえよ」
眉をハの字型にしながら、悟空は椅子に座っている三蔵のすぐ傍まで歩み寄る。

不意に、三蔵の顔が上がって視線が交わる。
珍しく下から見上げられる体勢の中、悟空の心臓がドキリと跳ねる。
吸い付けられるように三蔵の顔を見つめていると、その口がゆっくりと開かれるのが見える。
「……昼間のヤツは」
「昼間のって……ああ、アイツは街に下りて出来た友達だけど」
三蔵が誰の事を言っているのかを悟り、悟空は素直に答える。
「ほう、向こうは『友達』程度じゃ済んでねえみたいだがな」
最初は言われた意味が分からず、数瞬の間の後に理解して悟空は真っ赤になる。
「さ、三蔵、聞いてたのか!?
「聞こえただけだ」
力一杯動揺している悟空とは裏腹に、三蔵はひたすら冷静に悟空を見据えている。

「あ、あ、あれは、その、前に言ってた『初恋』の話をしてて……」
悟空はあたふたと手を身体の前で忙しなく動かし、説明をしようと試みる。
「で、アイツが、えっと……『俺の初恋はお前だ』なんて言い出して……」
「それで?」
あくまで淡々としたその声音に、悟空の胸がチクリと針で刺したかのように痛む。

何故、こんな風に胸が痛むのだろう。
別に、耐え切れないほど激しい痛みが襲うわけじゃない。
だけど、三蔵の冷静な視線と声音を感じるたびに、チクチクと小さな棘が刺さっていく感覚がする。

黙ってしまった悟空を、三蔵は無表情とも言える顔で見ている。
「お前は、そいつにどう答えるつもりだ」
「どうって、言われても……」
悟空自身戸惑っている状態なので、どう答えるかまでは考えが至っていない。
「……そいつに惚れてんのか」
訊かれて、悟空は考えてみる。
あの少年は大事な友人だし、好きか嫌いかで答えるならもちろん好きだ。
だけど、それはあの少年が悟空を想う気持ちと同じだろうか。
正直なところ、『初恋』の経験すらない悟空としてはそれがどういう気持ちの事なのかが分からない。
分からないが、悟空が少年に対して抱いている気持ちは、少年が望んでいる気持ちではないのではないかとは思う。
根拠があるわけではなく、感覚としてそう思うだけだけれど。

はっきりと言葉に出来る答えが見つからず、悟空は分からないとだけ答える。
その答えを聞いた三蔵の眉が寄せられる。
三蔵は無言のまま立ち上がり、目の前に立っている悟空の両腕を掴む。
「三蔵……?」
三蔵の真意が分からず、悟空は不安な気持ちで三蔵を見上げる。

「……この間も、妙な事言ってやがったな」
この間というのは、おそらく『初恋』話の事だろう。
「そんなに、色恋の経験がしてえのか」
経験というより、悟空はその気持ちが知りたい。
「そんなに、色恋の相手が欲しいなら……」
その言葉と共に、悟空の両腕を掴む三蔵の手に力が篭る。



「俺に惚れろ」



「……え?」
思わず間抜けな声を返して、悟空は目を丸くして三蔵を見つめる。
今、三蔵は何と言ったのだろうか。
「惚れろ」という事は、つまり、三蔵に恋をしろという事であって。
「え、あ、え、何で……?」
何度も瞬きを繰り返した後、三蔵と目が合う。
怒っているような表情とは裏腹に、三蔵の瞳はどこか暖かいような、どこか切なそうな風に見えた。

それを見止めた瞬間、悟空の心臓の鼓動が早鐘のように鳴り出す。
自分の身に何が起こったのかも分からない内に、いつの間にか熱でも出たかのように顔が熱くなる。
「な、何だ?」
胸の辺りを押さえようとして、両腕が三蔵に掴まれたままだと気付く。
すると、その掴まれた部分もどんどん熱くなる気がする。
三蔵の顔を見ていられなくて、悟空は目をキツく閉じて俯いた。

「悟空……」
いつになく優しい声音で呼ばれ、ゆっくりと目を開きながら顔を上げる。
思ったよりもずっと至近距離に見えた三蔵に驚く暇もなく、唇に暖かい感触がした。
大きく目を見開き、身体を硬直させたまま立ち尽くす。
その唇に意識が集中する前に、あっさりとその暖かさが離れていく。

何の反応も出来ないまま、悟空はただ目の前の三蔵を呆然と見ている。
そんな悟空を見て、三蔵は少し困った顔をしたようだった。
三蔵は悟空の両腕を放すと、自身の寝室への扉に向かって歩み出す。
寝室の扉を開けると、三蔵は一旦その動きを止める。
「……忘れていい。自然に分かるまで、色恋の事なんぞ考えるな」
それだけ言うと、三蔵はパタンと音を立てて扉を閉めてしまった。

しばらく、そのままじっと立ち尽くしていた悟空だが、ゆっくりと自分の唇に指で触れる。
「な、んだよ……ワケ分かんねえよ……」
真っ赤な顔で俯きながら、悟空はそれだけ呟く。






三蔵が触れたところが、どうしようもなく熱い。
何かが胸をしめつけるように痛い。
なのに、心のどこかがほんのり暖かい気もする。
自分の事なのに、何が起こっているのかまるで分からない。



いや、本当は分かっているのかもしれない。
けれど、それをはっきりとした形で理解するには、まだ少し時間が必要みたいだった。









END










後書き。

「4周年記念ミニ企画」第10弾。
お題は「俺に惚れろ」。
いやもう本当に、どうやって言わせようかと考えて考えて。
考えた挙句に、こんな少女漫画まっしぐらなお話になりました。
終盤のキス近辺は書いてて楽し過ぎてノリノリでした(笑)
三蔵にも色々葛藤がある模様。悟空視点なのでその辺は曖昧ですが。
こんな感じに出来上がりましたが、いかがなものでしょうか……。




2005年8月17日 UP




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